SNS広告を出稿するか検討していると「SNS広告でターゲティングしたらどうなるの?」「SNS広告にはどんなターゲティング方法があるの?」という疑問が出てくる人も多いと思います。
この記事ではターゲティングの効果と、主要SNSごとのターゲティング方法、
後半ではSNS広告で成果を上げる方法を紹介します。
この記事を読むことでSNS広告のターゲティングについて理解でき、認知度と成約率が向上することでしょう。
目次
SNS広告の魅力は精密なターゲティング
SNS広告は精密なターゲティングができるのが魅力です。
SNSのプラットフォームにユーザーの登録データや、いいね保存などのアクションをした投稿のデータが積み上がっています。蓄積されたデータがあるため広告主は、属性や地域などを精密にターゲティングすることができるんです。
ターゲティングが正確なら、無駄なコストをかけずに、自社商品にマッチしたユーザーに商品を訴求できます。
SNSの魅力であるターゲティングを駆使することで、費用対効果の高い広告運用ができるでしょう。
利用者の多いSNS別のターゲティング方法
利用頻度の多いSNSである「LINE・YouTube・X・Instagram・Facebook」のそれぞれのターゲティング方法について解説します。
プラットフォームごとのターゲティング方法の違いを知ることで、メディアやフォロワー属性にあった最適な方法が分かるでしょう。
LINE
スマホユーザーの8割以上が使用しているLINEでは、幅広いユーザーを対象にターゲティングできます。
LINEのターゲティング方法は以下の4つです。
- LINEデモグラフィックデータ配信
- オーディエンス配信
- 類似配信
- クロスターゲティング
利用者の多いLINE内で、様々な角度から広告配信をして顧客の心を掴みましょう。
LINEデモグラフィックデータ配信
LINEデモグラフィックデータ配信はユーザーの年齢、性別、地域、興味関心を設定して広告配信する、ベーシックな方法です。
属性が曖昧なユーザーに対しても、みなし属性として配信されるため、精密性よりも幅広くリーチを獲得できる手法と言えます。
オーディエンス配信
オーディエンス配信は、特定の人にだけ広告を表示したい場合に活用するターゲティング手法です。
オーディエンス配信の種類は「サイト訪問ユーザー」「電話番号やメールアドレス」「LINE公式アカウントの友達」などがあります。
類似配信
類似配信は設定したターゲットと類似するLINEユーザーを新たに探し、広告を配信する手法です。
類似濃度を配信者側で1%~15%の範囲で設定することができ、類似度が高ければ反応を取りやすいユーザーへの配信が、低ければ広い範囲でのリーチが可能になります。
また類似度を自動設定すれば、一定のパフォーマンスを担保してくれます。
クロスターゲティング
クロスターゲティングはLINE公式アカウントやLINEポイントADで取得したデータを元に、広告配信できる機能です。
LINE公式アカウントとLINE広告でデータを連携できるため、クロスターゲティングと言われています。
LINE公式に蓄積されたデータを元に、それぞれユーザーに最適な広告を配信することができるようになります。
YouTube
YouTube広告のターゲティング方法は以下の2つです。
- オーディエンスターゲティング
- コンテンツターゲティング
多くのユーザーを抱えるYouTubeで最適なターゲティングができれば、自社の売上向上が期待できます。
オーディエンスターゲティング
オーディエンスターゲティングは年齢性別などの基本情報や、動画の閲覧履歴を元に絞り込む手法で「人」に対するターゲティングです。
コンテンツターゲティング
コンテンツターゲティングは広告配信の場所を設定して配信する手法です。
コンテンツターゲティングでは以下の4つの種類があり、組み合わせることで成果の最大化を狙います。
- プレースメント…配信先の動画やチャンネルなど
- トピック…スポーツ、アートなどのトピックに関連して配信
- キーワード…指定したキーワードに関連する動画やチャンネル
- デバイス…パソコンやスマホなどデバイスに応じた配信
X
Xはリポストによる拡散力が強力なSNSです。
Xのターゲティング手法は全部で14個あるので、オーディエンス特性とオーディエンスタイプに分けてそれぞれ紹介します。
オーディエンス特性
オーディエンス特性は基本情報からユーザーをターゲティングする方法です。
オーディエンス特性ターゲティングの種類は以下の表のとおりです。
ターゲティングの種類 | 特徴 |
地域ターゲティング | ユーザーのいる地域を指定して配信
市区町村レベルで指定可能 |
言語ターゲティング | 特定の言語を使用するユーザーを指定 |
端末ターゲティング | OS、モデル、携帯電話会社などを指定 |
性別・年齢ターゲティング | 基本情報の性別や年齢から指定
登録がなくてもフォローなどから類推して指定 |
オーディエンスタイプ
オーディエンスタイプとはX内でのユーザーのエンゲージメントなどを基に分類し、ターゲティングする方法です。
オーディエンスタイプターゲティング種類は以下の表のとおりです。
ターゲティングの種類 | 特徴 |
会話ターゲティング | 選択したトピックについて会話しているユーザーに配信 |
イベントターゲティング | 特定のイベントへの興味を示しているユーザーを指定 |
エンゲージメントターゲティング | 自社のポストにアクションしたユーザーに絞って指定 |
キーワードターゲティング | 指定したキーワードに基づき指定 |
映画・テレビ番組ターゲティング | 特定の映画や動画に興味を示したユーザーを指定 |
興味関心ターゲティング | ユーザーのフォローやいいね、リポストから興味関心を判定して指定 |
類似フォロワーターゲティング | 指定したユーザーと類似のユーザーを指定 |
InstagramはFacebookと同様にmeta社のサービスで、広告出稿にはFacebook広告システムを利用します。
Instagramのターゲティング手法は以下の3つです。
- コアオーディエンス
- カスタムオーディエンス
- 類似オーディエンス
Facebookはビジネスシーンでの活用が多く、実名登録や基本情報を詳細に入力していることが多いため、ターゲティングの精度が高いのが特徴です。
コアオーディエンス
コアオーディエンスはユーザーの年齢性別などの基本情報、いいねや保存した投稿などの興味関心からターゲティングしていく手法です。
コアオーディエンスは「ユーザー属性」「興味関心」に分類されます。
- ユーザー属性…性別、年齢、地域、言語、属性
- 興味関心…いいね、コメント、保存
カスタムオーディエンス
カスタムオーディエンスは自社が保有している顧客データを基に、広告を配信する手法です。
すでに獲得済みのリストから配信するユーザーを絞って配信できるため、成約率が高いターゲティング手法と言えます。
類似オーディエンス
類似オーディエンスは、特定のユーザーに類似したユーザーを指定する方法です。
コンバージョンしたユーザーと類似のユーザーに配信することで、費用対効果の高い広告になるでしょう。
Facebookはビジネスを目的としたユーザーが多く、実名登録や基本情報が充実していることが多いので、精度の高いターゲティングが可能です。
Instagramと同様にmeta社の提供となるため、ターゲティングの種類や特徴は前述したInstagramと同じです。
Instagramは10〜30代の若者が多く利用していることに対し、Facebookは中年層にも幅広く親しまれているため、対象の商品によってプラットフォームを使い分けると効果的です。
SNS広告で成果を上げる方法
SNS広告で成果を上げるには以下の3つの方法を意識する必要があります。
- ターゲットを明確する
- ターゲットが多い媒体を選ぶ
- 効果を検証する
紹介する方法を取り入れると、広告の効果を最大化できるでしょう。
ターゲットを明確する
広告を出稿する前に、ターゲットを明確にすることが重要です。
年齢、性別、地域など様々な要素から、詳細にターゲティングすることで、商品の対象となる質の高いユーザーにリーチできるでしょう。
無駄な広告の抑制にも繋がり、費用対効果の高い広告運用ができるようになります。
ターゲットが多い媒体を選ぶ
広告出稿する際にはターゲットとなる層が、多く活用する媒体を選ぶことも大切です。
例えば50代を対象とする商品を広告するのに、10〜20代の若年層が中心のTikTokを選択するのは効果が薄いと判断できます。
各プラットフォームの利用者層をリサーチして、最適な出稿場所を見つけましょう。
効果を検証する
広告を出稿する以上、効果の検証は欠かせません。
クリック率やコンバージョン率、顧客獲得単価など指標を決めて、数値を改善する施策を試みます。
例えばコピーの改善や、ターゲティングの手法を変えるなどが挙げられます。
広告は単に出稿して終わることなく、常にPDCAサイクルを回して改善することで、効果を最大化しましょう。
まとめ
この記事ではSNSターゲティングの魅力と方法について解説しました。
SNS広告を運用する際は単に出稿するだけでなく、ターゲティングすることで効果の最大化が可能です。
こちらの記事が貴社の売上向上に貢献できれば幸いです。