「LINE広告のアカウント開設手順は難しそう」
「どのような手順で開設すれば良いの?」
WEB広告の運用に慣れていない方にとって、LINE広告のアカウント開設は難しい・手順が多く手間がかかると考えてしまいますよね。
しかし、LINE広告は簡単なステップでアカウント開設できます。
本記事では、LINE広告のアカウント開設方法を詳しく説明します。アカウント開設後にやるべきことも解説しますので、LINE広告の運用に役立ててください。
LINE広告のアカウント開設方法を理解して、自社のマーケティングに活かしましょう。
目次
LINE広告とは?
LINE広告とは、月間アクティブユーザーが約9,500万人(2023年6月末時点)のLINEの利用者に対して、広告出稿できる配信サービスです。
ほかのSNSと比べても利用者数が多く、毎日LINEを使用するユーザーは86%(2023年6月時点)に達しています。年齢層も幅広いため、業種や企業を問わず、自社のターゲットに合わせて広告を出稿できます。
例えば、20代にアピールしたい場合は、美容やゲームなどのジャンルでアピールが可能です。60代以上にアプローチしたい場合は、健康食品といったジャンルでアプローチできるでしょう。
また、LINE広告は、LINE内のさまざまな場所に掲載できるのがメリットです。
掲載場所 | 特徴 |
トークリスト | ・トーク一覧画面の最上部に掲載できる
・ユーザーに閲覧してもらいやすい |
LINE VOOM | ・動画コンテンツを自然に届けられる
・いいねなどのアクションを取れる |
LINE NEWS | ・7,700万人の月間利用者(※)に届けられる
・流行に関連したコンテンツとの相性が良い |
※2021年8月時点
上記の場所に表示される広告は、ユーザーの興味や行動に応じて関心の高い広告を訴求できます。
そして、広告の目的に応じて、以下のように多種多様な広告形式や機能を選べるのも魅力です。
- WEBサイトへのアクセス
- WEBサイトコンバージョン
- アプリのインストール
- 動画の再生
例を挙げると、WEBサイトコンバージョンでは、WEBサイトへ誘導して購入や問い合わせなどの成果につなげます。
アプリのインストールでは、自社アプリのダウンロードを促し、売上向上につなげられます。
広告の形式や機能は自由に組み合わせられるので、ターゲットに合った方法を試してみてください。
参考:LINEヤフー for business「LINE広告とは」
【3ステップ】LINE公式アカウントの開設方法
LINE広告アカウントは、以下の3Stepで開設できます。
- 【ステップ1】LINEビジネスIDを登録する
- 【ステップ2】LINE公式アカウントを作成する
- 【ステップ3】LINE広告アカウントを作成する
LINEビジネスIDやLINE公式アカウントを作成してから、LINE広告アカウントを作成しましょう。
【ステップ1】LINEビジネスIDを登録する
LINEビジネスIDの登録方法を解説します。LINE広告アカウントを開設するには、LINEビジネスIDが必要です。
1.LINEヤフー for businessのアカウントサイトにアクセスします。
2.「LINEアカウントで登録」もしくは「メールアドレスで登録」を選択してください。
LINEアカウントでの登録は、個人のLINEアカウントをひもづけます。企業の場合は、メールアドレスでの登録が多い傾向です。
3.名前とパスワードを入力して登録してください。LINEビジネスIDへの登録は完了しました。
【ステップ2】LINE公式アカウントを作成する
続いてLINE公式アカウントを作成します。LINEビジネスIDの画面で名前とパスワードを入力して登録ボタンを押すと「LINE公式アカウントの作成」画面が表示されます。
1.ユーザー名が合っているか確認してください。
また、以下の情報を入力・選択しましょう。
- アカウント名
- メールアドレス
- 会社・事業者の所在国・地域
- 業種
- 運用目的
- 主な使い方
入力したら、内容を確認し完了ボタンをクリックしてください。
2.LINE公式アカウントの作成が完了しました。
【ステップ3】LINE広告アカウントを作成する
LINE広告アカウントを作成するために、LINEビジネスIDにログインします。
1.メールアドレスとパスワードを入力して、ログインをクリックします。
2.以下の項目を入力・選択してください。
- 法人番号
- 代表電話番号
- 担当者名
- 担当者の部署名
- メールアドレス
- 請求先名
3.「広告主正式名」や「広告主ウェブサイトのURL」なども入力します。
「広告アカウントカテゴリ」を選択してください。
LINE公式アカウント作成時に発行された「ベーシックID」を入力します。
4.「広告アカウント名」を入力してください。日本での配信の場合は、広告配信先やタイムゾーンなどが配信されています。
5.クレジットカード情報を入力します。
LINE広告のアカウント作成が完了しました。
出典:LINEヤフー for business「LINE公式アカウント」
出典:LINEヤフー for business「LINE広告」
LINE広告アカウントを開設した後におこなう3つのこと
LINE広告アカウントを作成した後には、やるべきことが3つあります。
- LINE広告の作成
- LINE広告の審査
- LINE広告の管理
以下の項で詳しく解説します。
1.LINE広告の作成
1.「キャンペーンの目的」を選択すると、広告の配信方法を選べます。
2.基本情報や予算などを入力してください。
3.ターゲット設定をおこないます。後述する「ターゲティングを明確におこなう」も参考にしながら設定しましょう。
4.配信スタイルを入力して、予算を確認しましょう。
5.広告フォーマットを選択して、画像を挿入してください。
出典:LINEヤフー for business「LINE広告」
2.LINE広告の審査
LINE広告を作成した後には、審査を受けます。「ユーザーの不利益につながらないか」「法令に抵触する可能性はないか」といった点が審査されます。
LINE広告審査ガイドラインを参考にして、審査を通過できるようにしましょう。
3.LINE広告の管理
LINE広告を作成して審査に通ると、管理画面でLINE広告の状態を確認できます。広告配信しながら、以下の項目の効果を確認して改善につなげましょう。
- インプレッション数
- クリック数
- CTR
- CV
上記の項目は、CSVファイルでレポートとして出力できるので、効果測定を詳細におこなってください。
LINE広告を成功させるための3つのポイント
LINE広告を運用する際には、媒体の特性を理解し、以下のポイントを把握しておく必要があります。
- 目的を決める
- ターゲティングを明確におこなう
- ABテストをおこなう
目的を決める
LINE広告を始める前に、何を達成したいのかを明確にしましょう。広告配信する目的によって、選べる広告の種類や効果的な配信方法が変わるためです。
LINE広告では、以下の7つの目的から選択できます。
- WEBサイトへのアクセス
- WEBサイトコンバージョン
- アプリのインストール
- アプリのエンゲージメント
- 動画の再生
- 友だち追加
- 商品フィードから販売
例えば、自社サイトでの商品の購買を促進したい場合は「WEBサイトコンバージョン」を利用して、購入する可能性の高いユーザーに広告を表示します。
さらに、自社サイトに訪問したことのあるユーザーをターゲットにする際には「商品フィードから販売」を設定して、購入を促します。
ターゲットにするユーザーの商品の認知度や理解度に応じて、達成したい目的を決めましょう。
参考:LINEヤフー for business「キャンペーン目的別設定ガイド」
ターゲティングを明確におこなう
LINE広告では、ユーザーの属性や行動に応じて、ターゲティングを細かく設定できます。商品やサービスを求めているユーザーにアプローチでき、広告効果を高められるからです。
具体的には、以下のようなターゲティングをおこないましょう。
年齢 | 男性 |
職業 | エンジニア |
行動パターン | ゲームプレイが多い |
購買経験 | あり(3回) |
地域 | 東京 |
そして、以下の3つの機能を利用して、ターゲティングしたユーザーに効果的な訴求をおこないましょう。
- オーディエンスセグメント配信
- オーディエンス配信
- 類似配信
オーディエンスセグメント配信では、ユーザーの属性や関心、購買意向などに基づいてセグメント化(顧客情報を区分化すること)されたオーディエンス(広告を配信するターゲット)に対して、広告を配信します。幅広いターゲットに訴求しながらも、さまざまな属性を分析するため、精度の高いアプローチが可能です。
オーディエンス配信では、自社の商品購入履歴やWEBサイト訪問履歴など、ユーザーが取った行動データをもとに広告を配信します。コンバージョン率が高いユーザーに絞り込んでアプローチできるので、売上を伸ばしたい企業に効果的です。
類似配信では、自社の継続顧客やLINE公式アカウントの友だちなどと類似するユーザーに広告配信します。新規顧客獲得に力を入れたい企業に向いているでしょう。
このように、ターゲティングを明確におこなうと、広告配信をする目的を叶えられます。
実際に、嘉穂無線ホールディングス株式会社では、訴求したいターゲットを詳細にして、ユーザーごとに最適化したLINE広告を配信することで、友だち数が30万人(2022年9月時点)に到達しました。
LINE広告の特性を活かして、集客や商品の訴求を成功させたい方は、ターゲティングをしっかりとおこないましょう。
参考:LINEヤフー for business「LINE広告の成功事例5選 効果的な運用のポイントも解説」
ABテストをおこなう
ABテストとは、複数の広告パターンを実際に配信して比較することです。LINE広告では、配信方法によってユーザーの反応が大きく変わるため、ABテストをおこなって、最適なタイプを見つける点が重要です。
LINE広告にはABテスト機能がありませんが、同じ条件で複数の広告を作成して配信し、結果を分析すると、効果検証できます。
以下の指標に注目して、ABテストをおこないましょう。
- クリック率
- コンバージョン率
- インプレッション
注意点として、ABテストをおこなう際には、一度に変える要素は一つにしましょう。
具体的には「タイトルを変える」「画像を変える」などです。どの要素が効果に影響したかを明確に判断できます。
まとめ
LINE広告は、以下の手順でアカウントを開設してください。
- LINEビジネスIDの登録
- LINE公式アカウント作成
- LINE広告アカウント作成
そして、LINE広告アカウントを作成した後は、広告を作成して、審査を受けましょう。また、広告出稿だけでなく、効果測定もおこなってください。
LINE広告アカウントを作成して、自社の集客や商品の購買促進につなげましょう。