「SNS広告を試してみたいけど、どんなメリットがあるの?」

「どのようなSNS広告があるのか知りたい」

 

SNS広告をおこなう際には予算を投下する必要があるため、費用対効果の高い媒体を選びたいですよね。

そこで本記事ではSNS広告初心者の方に向けて、SNS広告の特徴や種類などをわかりやすく解説します。

SNS広告について理解して、自社に合った媒体選びに活かしてください。

SNS広告とは?特徴を解説

SNS広告とは「Facebook」「Instagram」「LINE(ライン)」「TikTok」などのSNSプラットホームに掲載される広告です。

SNS上におけるタイムラインやアカウント欄、ストーリーズなどに表示される広告を指します。文章だけでなく、画像や動画などを活用して、視覚的にも訴求できるのが特徴です。

さらに、ターゲットとなるユーザーを絞りこみ、自社の広告を表示させられるため、SNS運用よりも商品の購買につながりやすいメリットがあります。

インターネット上でのコミュニケーションがおこなわれる現代において、SNS広告の効果は高くなっています。高知工科大学の「SNS と若者の消費行動」によると、約7割の人がSNSに刺激を受けて消費行動を起こしていると報告されました。

自社商品やサービスの認知を広めて、購買につなげたい企業にとってSNS広告は有効な手段といえるでしょう。

参考:高知工科大学「SNS と若者の消費行動

SNS広告運用をおこなう目的

SNS広告は、以下のような用途で活用されます。

  • 認知拡大
  • 顧客育成

認知拡大とは、幅広いユーザーに自社商品やサービスを知ってもらうことです。とくに、SNS広告では、潜在顧客(商品やサービスの必要性を自覚していないユーザー)にリーチできるメリットがあります。

例を挙げると、スマホを購入したユーザーにスマホケースを訴求するといった方法が挙げられます。

顧客育成とは、商品を知っているユーザーに対して、商品の良さを知ってもらい購入につなげる手法です。さらなる商品やサービスのメリットや使い方、使用感などを定期的に発信することで購買意欲を高められます。

SNSの公式アカウント運用との違い

SNSの公式アカウント運用とSNS広告の違いは、以下のとおりです。

  • ユーザーへのアプローチ
  • ユーザーとの関係構築

SNSの公式アカウント運用をおこなう際には、投稿したりリツイートしてもらったりして、フォロワーに情報を届けられます。

一方で、SNS広告の場合は、ユーザーの性別や移住地、趣味や好きなもの、購買傾向などに合わせてターゲティング可能です。したがって「いいね」や「フォロー」がなくても、ターゲットユーザーのタイムラインに広告を表示できます。

ユーザーのニーズに合っていれば商品やサービスの購買につながるのです。

また、ユーザーとの関係構築にも違いがあります。

SNSの公式アカウント運用の場合は、基本的に自社をフォローしているユーザーへの情報発信をおこないます。それにより、いいねやリツイートなどで、情報発信や顧客とのコミュニケーションを図ることが可能です。

他方で、SNS広告はフォロワーだけでなく大勢に対しておこなわれ、一方的に情報を送る傾向にあります。

そのため、フォローしていないユーザーにアプローチできるのがメリットです。認知を広げたいときに有効です。

SNS公式アカウント運用とSNS運用の両方の違いを理解して目的にあった活用につなげてください。

SNS運用とリスティング広告の違い

リスティング広告とSNS広告は「運用型広告」と呼ばれるネット広告の手段ですが、得意な点が異なります。それぞれの特徴と違いについて解説します。

リスティング広告は見込み顧客に向けたアプローチが強い

リスティング広告は、検索結果に出てくる広告を指します。利用者は検索を通して、広告に触れられる点がポイントです。

基本的に、WEB上で検索するユーザーは悩みがあったり、商品を調べたりする傾向にあります。

つまり、解決策や情報を求めて検索している場合が多いのです。

そのため、商品を購入する可能性の高い見込み顧客に向けたアプローチとして最適です。

SNS広告は潜在顧客に向けたアプローチが強い

SNS広告は、SNS利用者のタイムライン上に投稿できる特徴があります。

「SNSを閲覧しているときに広告が表示される」という点から、リスティング広告に比べて購買意欲が低いでしょう。

しかし、自社を知らないユーザーに情報を届けられるため、サービスの認知度を高めブランディングに役立ちます。リスティング広告ではアプローチできない潜在層にリーチしたい方は、SNS広告を活用しましょう。

SNS広告の種類5選!特徴や配信方法まで解説

SNS広告のなかで代表的なものは、5つあります。

  • Facebook広告
  • Instagram広告
  • Twitter広告
  • LINE広告
  • TikTok広告

それぞれのSNS広告の特徴を理解して、最適な媒体を選びましょう。

Facebook広告

Facebook広告の魅力の一つは、ターゲティングの精度です。実名制を基本としているため、正確なデータをもっています。

例えば、性別や年齢や趣味・関心などの情報をもとに、以下のように詳細にターゲットを絞りこみます。

属性
性別 男性
年齢 32歳
居住地 東京
好きなもの ラーメン
結婚の有無 既婚
職業 エンジニア

 

このように詳細にターゲティングできるので、自社商品やサービスに合うユーザーに訴求できます。

出稿できる広告の種類も多種多様であり、ユーザーの属性や自社商品の特徴によって変えることが可能です。以下のような広告の種類があります。

  • 写真
  • 動画
  • カルーセル
  • スライドショー
  • コレクション

動画では、動きと音声で注目を集められるため、写真や文章では伝わらないきめ細やかな商品のメリットを提示できます。

また、カルーセル広告は、一つの広告で最大10の画像や動画を表示できるので、商品のさまざまなメリットの訴求に役立ちます。

このように、Facebook広告の特徴を理解して、訴求する内容に合った活用をしましょう。

課金形式として、広告の表示回数1,000件によって費用が発生するインプレッション課金と、1クリックに応じて料金が加算されるクリック課金があります。

目的や予算を考慮して広告を選びましょう。

Instagram広告

Instagram広告は、比較的若い世代にアプローチできるのが良さです。

総務省によると、Instagramの20代の利用者率は64%と報告されています。そのため、広告を配信するときも20代へのリーチは期待できるでしょう。

また、Instagramでは、画像投稿のタイムラインに広告を出稿できるので、ほかのSNS広告に比べて、視覚的にアピールしやすいのがメリットです。

例えば、以下のような広告があります。

ストーリーズ広告 一般ユーザーのストーリーズ投稿の間に表示される
動画広告 動画とテキストでの出稿ができる
カルーセル広告 一つの広告で10の画像・動画が配信できる

 

動画広告は、フィード(ホーム画面に投稿が表示される場所)や発見タブ(パーソナライズされた投稿がレコメンドされる機能)、リール(Instagramにて15秒から90秒の短尺動画を共有できる機能)など、すべての配信媒体に掲載できます。

それにより、ターゲットに合った配信媒体を選んでユーザーにアピールできるでしょう。認知拡大のために強く惹きつけたい場合や、動画のほうが魅力を伝えやすい商品・サービスを訴求する際に適しています。

カルーセル広告は一つの広告で複数の商品やサービスを紹介したい際や、製品のさまざまな特徴を紹介したい場合に効果的です。

このように目的に応じて広告の種類を選べるのがInstagram広告のメリットです。

参考:総務省「令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書

X広告(旧 Twitter広告)

X(旧Twitter)は、世界における月間アクティブユーザー数が4億人以上(2022年1月時点)いるため、広告出稿すると、多くのユーザーにアプローチできます。

数多くのユーザーの中でも、若年層の利用率が高い傾向です。総務省の「令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、10代は69%、20代は69.7%ものユーザーがXを利用しています。

若年層のユーザーをメインターゲットとした商材の認知拡大をするのであれば、相性抜群の広告です。

特徴として、拡散性が高い点が挙げられます。X広告も通常のポスト(ツイート)と同様にリポスト(リツイート)やいいねができるので、ほかの媒体よりも認知拡大に効果的です。

さらに、リポストされた広告は料金がかからないことから、拡散するほど低コストで多くのユーザーにアプローチできるでしょう。自分の商品を知らない人にアピールをする際に適しています。

Xには、以下のような多種多様な広告が用意されています。

広告の種類 特徴
プロモ広告 通常のツイートと同様に投稿できる。タイムライン上に表示される
プロモトレンド トレンドリストの上部に24時間掲載できる

 

自社商品やサービスを直接訴求したい際には、プロモ広告を利用して投稿をアピールしましょう。

自社の認知を広げたい場合は、プロモトレンドを利用して、アカウントがユーザーの目に留まるための施策を打つ方法が挙げられます。

X広告のクリック単価は、40円前後が相場です。ほかの媒体ではクリック単価が100円を超えることもあるので、比較的安く広告出稿を試せるでしょう。

参考:総務省「情報通信分野の現状と課題

           総務省「令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書

LINE広告

LINEは、月間ユーザー数9,500万人(2023年6月末時点)と多くのユーザーが利用しているSNSです。数多くの中から自社に合ったアプローチができるのが特徴です。

LINEを利用している年代も10〜60代と、幅広い層の利用者がいます。

さまざまな年齢層のユーザーにアプローチできるのがメリットです。

LINE広告の強みは、以下のように正確なターゲティングができる点です。

  • 特定地域で働いている人
  • 購入したユーザーに類似した人

さらに、LINEの関連サービスに広告出稿できます。出稿できる関連サービスは、以下のとおりです。

  • トークリスト
  • LINEニュース
  • LINEアプリケーションのタイムライン
  • LINEマンガ
  • LINEブログ
  • LINEポイント

中でもトークリストは、普段から利用する機会の多いトーク画面の最上部に広告が表示されるため、確実にユーザーにリーチできます。

ユーザーがチャットを利用する際に、目に触れる機会が多く、ターゲットにマッチした情報を提供できれば、クリックにつながるでしょう。

加えて、LINE広告の費用は少額からでも出稿できます。

また、LINE広告の課金方法は以下のとおりです。

  • クリック課金
  • インプレッション課金

クリック単価の場合は24円、インプレッション単価の場合は200円からの出稿が可能です。

参考:LINEキャンパス

           LINEヤフー for Business「自動入札」

TikTok広告

TikTokは、日本国内において16歳以上の月間アクティブユーザー数が約1,700万人(2021年8月時点)まで拡大しています。全世界においても30億ダウンロードを超えており、人気に歯止めがかかりません。そのため、数多くのユーザーにアプローチできるSNSといえるでしょう。

とくに若者からの人気が高く、若年層へのターゲティングをしたい方には積極的な活用をおすすめします。

TikTok広告では、以下のようなカテゴリにわけて設定することで正確なターゲティングが可能です。

  • 年齢
  • 言語
  • 性別
  • 基本情報
  • 通信環境
  • 興味関心
  • カスタマイズ

これにより、自社商品に強い関心をもつと思われる利用者に向けた広告を自動配信できます。

TikTok広告の種類は以下のものがあります。

広告の種類 特徴 料金
起動画面広告 アプリを起動した際に、ファーストビューで表示される広告 500万円程度
チャレンジ広告 ハッシュタグを利用しておすすめ動画を表示する広告 1,000万円~
インフィード広告 投稿欄のおすすめに表示される 42万円~

 

起動画面広告では、アプリを起動した際に流れる広告なので、必ず見てもらえるメリットがあります。多くの人の目に留まるため、自社商品やサービスの認知を広げたい際に効果的です。

チャレンジ広告は、企業がハッシュタグを作成したら、広告やクリエイターを活用して告知する機能です。ユーザーが企業のハッシュタグを使った動画を投稿すると、高い拡散性を期待できます。

起動画面広告は、投稿欄のおすすめに表示されます。一般の投稿に自然に溶け込み、見わけが付きにくい点が利点です。広告として警戒される確立が減るでしょう。

自社のTikTok広告にかける予算と費用対効果を意識しながら、取り組んでみましょう。

参考:日経XTREND

SNS広告運用を成功させるポイント

SNS広告運用をおこなう際には、以下2点のポイントを把握しておきましょう。

  • ターゲットを明確にする
  • 商品やサービスを購入するまでの導線を用意する

以下の項で詳しく解説します。

ターゲットを明確にする

SNS広告を運用する際には、ターゲットによって適した媒体や広告手法が異なってくるため、アプローチするユーザーを明確にする必要があります。

細かいターゲティングをすると、特定のユーザーに商品をアピールできるので、コンバージョン率増加を期待できるでしょう。

例えば、ターゲットが若い女性であり訴求する商品が洋服であれば、Instagram広告を利用して画像や動画をもとにアプローチする手法が挙げられます。

ターゲットを明確にして「どのSNSが最適か」を考え広告運用をおこないましょう。

商品やサービスを購入するまでの導線を用意する

SNS広告を運用する際には、購入するまでの導線を用意する必要があります。SNS広告運用がうまくいき、認知に成功しても購入までの導線がないと、売上につながらないからです。

例えば、Twitterを通じて自社商品のメリットを訴求する戦略を立てるだけでなく、誘導先の資料ダウンロードページやランディングページの設計を「どのようにおこなうのか」を考えてください。

ランディングページを用意する際には、ユーザーが得られるメリットを提示して、商品を魅力的なものに見せる工夫をしておきましょう。

まとめ

SNS広告とは、SNS上におけるタイムラインやアカウント欄、ストーリーズなどに表示される広告です。

本記事では、以下のSNS広告を解説しました。

SNS広告 特徴
Facebook広告 正確なターゲティングができる
Instagram広告 画像や動画を用いた広告に強みがある
Twitter広告 拡散性が高い
LINE広告 ユーザー数が多く幅広い年齢層が利用している
TikTok広告 若年層にアプローチできる

 

それぞれのSNS広告を理解して、自社商品やサービスに合った媒体を利用しましょう。

この記事を書いた人
マーケコラム編集部
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